「風に舞いあがるビニールシート」 森 絵都 著
135回直木賞受賞
『愛しぬくことも愛されぬくこともできなかった日々を、今日も思っている。
大切な何かのために懸命に生きる人たちの、6つの物語
クリスマスも恋人も携帯電話も存在しない、ひどくかぎられた空間。
それでいてとても冴え冴えとした、居心地のよいところ。
思えば遠いところまで来てしまったものだ。私も。この男も。(「器を探して」)
自分だけの価値観を守って、
お金よりも大事なものを持って生きているー。
あたたかくて強くて、生きる力を与えてくれる、森 絵都の短編世界。』(解説より)