mutsu062007-02-28

錯乱 池波正太郎

信州松代十万石の藩士堀平五郎は、武骨だが諸事円満な

性情で、将棋の駒づくりを唯一の趣味にする、妻女久仁との

間には息子がひとりという平凡な人好きのする人物であった!

藩祖真田信之にも好かれていたが、一大事が出来した!

現藩主の信政が卒倒し、城下は騒然となった!卒倒三日後

信政は没した!死の床にあって信政を悩ましたのは、

暴君型の甥、分家の信利の存在であった!はたして愛児への

家督は無事に許されるのか・・・?

第43回直木賞受賞作「錯乱」 (解説より)