2007-07-31 ■ 積読・乱読 『はぐれ念仏』 寺内 大吉著 北条三来和尚は肌身離さず数珠をもち、朝夕に 念仏を欠かさない。それが突然、袈裟を脱ぎ捨てて 宗会議員に立候補した。かつて生き仏とまで讃えられた 大老僧が、湯水のごとくゼニをまきちらし、仏戒を破り、 票をかき集めるべく大奮闘する。宗門をあげての大騒動の 果て、最後に和尚が口にしたのは・・・・。聖俗のはざまに 揺曳する人間模様を活写した第44回直木賞受賞作、待望の 初文庫化!。 解説 伊藤 圭一。