2007-08-17 ■ 積読・乱読 『恋文』 連城 三紀彦著 マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を 残し、夜明けに下駄音を響かせアイツは 部屋を出て行った。結婚十年目にして夫に 家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。 しかしそれを機会に、彼女には初めて心を 許せる女友達が出来たが・・・。表題作をはじめ、 都会に暮らす男女の人生の機微を様々な風景のなかに 描く 『紅き唇』 『十三年目の子守唄』 『ピエロ』 『私の叔父さん』の5編。直木賞受賞。解説より。