mutsu062007-08-17


『恋文』 連城 三紀彦著

マニキュアで窓ガラスに描いた花吹雪を

残し、夜明けに下駄音を響かせアイツは

部屋を出て行った。結婚十年目にして夫に

家出された歳上でしっかり者の妻の戸惑い。

しかしそれを機会に、彼女には初めて心を

許せる女友達が出来たが・・・。表題作をはじめ、

都会に暮らす男女の人生の機微を様々な風景のなかに

描く 『紅き唇』 『十三年目の子守唄』 『ピエロ』

『私の叔父さん』の5編。直木賞受賞。解説より。