2007-09-21 ■ 積読・乱読 『悪魔が来たり手て笛を吹く』 横溝 正史著 毒殺事件の容疑者である椿元子爵が失踪して以来、 椿家に次々と惨劇が起こる。自殺他殺を交え7人の 命が奪われた。子爵が娘に残した遺書「これ以上の 屈辱、不名誉にたえられない」とは何を意味するのか? 悪魔の吹く嫋々たるフルートの音色を背景に妖異なる 雰囲気とサスペンスが最後まで読者を惹きつけて放さない。