『獄門島』 横溝 正史著

瀬戸内海に浮かぶ獄門島南北朝の時代、海賊が基地

としていたこの島に、悪夢のような連続殺人事件が起こった。

おなじみ金田一耕助に託された遺言が及ぼす波紋とは?・・・

その面白さは三つの殺人にそれぞれ異なった見事なトリックの

設定。そのトリックを象徴するに芭蕉の俳句をしつらえ、俳句と

殺人の巧みな結びつけは実に圧巻である。